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2006/07/07撮影 |
新津は明治時代、中蒲原郡の郡役所が置かれた同地域の行政の中心で、油田を核とした鉱工業の町として栄えたところです。やがて石油産業が減産により縮小した明治末期より新潟県内の鉄道が続々と開通し、幹線がこの新津駅を経由するようになりました。羽越本線、岩越線(現磐越西線)がこの新津駅を起点として開業し、更に機関区、客貨区、車掌区や保線事務所が構内に置かれ、新津は鉄道の町として栄えるようになりました。
時は流れ鉄道は新幹線の時代に入り、上越新幹線は長岡、燕三条と信越本線付近を走り、その後この新津駅を経由することなく新潟駅に到着、羽越本線へは新潟から白新線経由が主流となり、新津駅はやや取り残された感があります。現在は新潟市街地のベッドタウンとして町が機能しており、駅は通勤、通学客の利用が主となっています。
そうはいっても主要3線が乗り入れる駅で、新津運輸区(機関車などの留置場)を抱え構内は相当広く、ホームは3面5線の設備を備えています。駅の南西にはJR直営の新津車両工場が置かれています。平成15(2003)年12月には橋上駅舎に改築され、駅の東西を往来できるようになっています。
駅開業時は中蒲原郡新津町。昭和26(1951)年1月1日に新津市として市制を施行しています。平成17(2005)年3月21日に新潟市に編入され新潟市の一部となり、歴史のある新津の自治体は消滅しています。
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