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2006/07/07撮影 |
羽越本線は新津~秋田間の271.7Kmを結ぶ電化路線です。東北本線、奥羽本線と並ぶ東北地方重要幹線のひとつで、元来は日本海側の主要都市、鶴岡、秋田などは関東からもこの羽越本線利用が主でしたが、近年新幹線の開通によりこの羽越本線は幹線としての機能が薄らいできました。それに伴い各駅で規模の縮小が行われています。因みに新潟から青森まで、8時33分発の特急いなほ号に乗って羽越本線経由で乗り継いで行くと青森に15時16分に着きます。上越新幹線で大宮まで出て、そこから東北新幹線利用のルートでは8時23分新潟発の電車を利用すると青森には14時8分に付くことになります。運賃を度外視したルートですが、時間にして約1時間違います。在来線が廃れていく理由の一端の紹介でした。(平成18年3月改正ダイヤ)
新津駅を出た羽越線の電車は、信越本線から離れ右にカーブします。阿賀野川を渡って阿賀野市の市域に入ったところにあるのが最初の駅、京ヶ瀬駅です。もともとこの駅は昭和18(1943)年9月30日に信号場として開設、駅昇格は戦後かなり経った昭和37(1962)年のことになります。周囲を水田に囲まれた中にある駅で、昭和40年代に早々と無人化しています。駅前広場はアスファルト舗装による整備がされていて、ロータリー、駐車場が作られています。入り口部分の建屋は開業時以来のもので、現在待合室として機能しています。
羽越線は単線、複線が交互に現れる路線で、起点の新津~新発田までは単線区間です。この駅のホームは相対式の2面2線で行き違いが可能です。駅舎と反対側のホームにも、外部から直接出入りが出来るように階段のみの簡易な入り口が作られています。
駅名は開業時の村名です。北蒲原郡京ヶ瀬村は平成16(2004)年4月1日に合併により阿賀野市として市制を施行し消滅しています。なお、駅は村唯一の駅でしたが、旧京ヶ瀬村の市街地は駅からだいぶ離れたところにあります。
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