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2004/07/23撮影 |
取手を出ると車窓からは田園風景が見られるようになり、また駅間距離も長くなります。藤代駅は取手市の北部にあり、小貝川という河川が駅のすぐ近くを流れています。駅開業時は北相馬郡相馬町の駅で、相馬町は昭和30(1955)年2月21日に周囲の3村(山王村、六郷村、及び高須村の一部)との合併により藤代町となりました。長らく藤代町の駅でしたが、平成17(2005)年3月28日に藤代町は取手市と合併し町名は消滅しました。
取手~藤代間にデッドセクション(架線死区間)が存在している関係で、走行中に列車の照明や冷房などの電気設備が一瞬止まります。これより下り(岩沼側)は交流20,000Vの電化方式になります。ただ、電車に乗っていてもその違いはわかりませんが。
この電化方式の違いにはわけがあります。茨城県内の石岡市(旧新治郡八郷町。線内の石岡駅よりバス利用で30分ほど)に気象庁の地磁気観測所があります。地磁気の観測に直流電流は大きな障害になり、観測所より半径30Km以内では電車の電化方式に直流電流は使用できないためで、このことは法律にも定められています。常磐線に限らず県内の電化されている鉄道は交流方式が採られています。 (参考:気象庁地磁気観測所のサイト)
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