|
2005/04/01撮影 |
木曽の木材といえば有名で、特に上松町は町の90%が山林で占められている木材の町で、この上松駅も構内に大きな貯木場を抱え木材の積み出し駅として大変な賑わいを見せたところです。その昔はこの駅より採木場にむけて森林鉄道が出ていたりしましたが昭和53(1978)年に廃止され、木材の輸送がトラック主体となった現在では昔日の面影は見られません。
駅ホームは2面3線を備え、一部の特急列車の停車駅になっています。長野県内の中央本線では珍しい鉄筋コンクリート造の駅舎を備えています。昭和25(1950)年駅周辺の市街地一帯を襲った大火事により当時の木造駅舎は消失し、翌昭和26年6月に現在の駅舎に建て替えられています。
木曽の上松といえば名所のひとつに寝覚ノ床(ねざめのとこ)があります。木曽川の流れが花崗岩を削って作った景勝地は、中央本線の車窓からも眺めることが出来ます。駅からは南に1.5Kmほど離れた所に位置しています。また、北に3Kmほどいったところには日本三奇橋のひとつといわれる木曽の桟(きそのかけはし)の遺構があります。木曽路の難所のひとつに架けられた桟は現在、国道19号線の道路の下にひっそりとその面影だけを残しています。
駅開業時の住所は西筑摩郡駒ヶ根村。駒ヶ根村は大正11(1922)年9月1日に上松町として町制施行しています。昭和43(1968)年5月1日に郡名を木曽郡に改称して現在に至っています。上松町役場は駅前すぐの所にあります。
|