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2006/05/27撮影 |
田子倉ダムは昭和35(1959)年11月に完成した国内屈指の水力発電用のダムですが、このダム建設の際に会津川口駅から工事のための専用線が敷かれました。ダム工事完了後は旅客用に線路を改良し昭和38(1963)年には只見までの旅客営業が開始され、昭和46(1971)年8月29日には只見と新潟側の大白川とが接続され会津若松~小出間が全通。それまで只見線(小出~大白川)、会津線(会津若松~只見)と呼称されていた路線が只見線と名称も一本化されました。その時に開設されたのがこの田子倉駅です。
駅ホームは1面1線の無人駅。国道252号線に隣接して存在します。ホーム全体がスノーシェッド(雪覆)に覆われていて、ホームの前後はそれぞれ田子倉トンネル(只見方)、六十里越トンネル(大白川方)が迫ってきてます。平成13(2001)年12月1日のダイヤ改正より12月~3月の雪深い期間に全列車が通過する臨時駅の扱いとなりました。なお、並走する国道252号線は11月から5月頃までの間不通となりますので、冬季はこの駅に来る手段はありません。駅周辺は民家など皆無で、田子倉湖とそれを取り囲むように山々が迫るのみです。
雪も解け、初夏の陽気となるとこの田子倉湖周辺はレジャー客が訪れるようになります。この駅周辺に車を止められるスペースがあり、休日などは数台のレジャーの車が停車されていて賑わいます。
田子倉駅を出た下り列車はすぐに只見線最長、6,359mの六十里越トンネルに入ります。入ってしばらくすると新潟県に入ります。次駅の大白川までは営業キロで14.2Km、時間にして約20分の道のりです。
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