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2006/05/27撮影 |
福島県最西端の町、南会津郡只見町は昭和35(1960)年に完成した田子倉ダムを有するダムの町として著名です。周囲のいくつかの町村を含めて奥会津と呼称され、隣の檜枝岐村(ひのえまたむら)にある日本最大の貯水量を誇る奥只見ダムなど大きなダムと湖を抱えたこの奥会津地域の拠点ともなっているのがこの只見町になります。その只見町の市街地に位置するのが只見駅になります。湖へのレジャー客や、冬のスキーなど観光客も多く訪れる町の玄関として機能しています。
田子倉ダム造成用に会津川口から敷かれたダム工事用の線路は、田子倉ダム完成後旅客用に改良工事が施され、3年後の昭和38(1963)年8月20日にこの只見駅まで開通しました。只見線が全通する昭和46(1972)年まではこの只見駅が福島県側(当時の路線名は会津線)の終着駅でした。駅のホームは島式の1面2線で交換が可能で、構内は広く、駅舎から結構離れたところにホームが存在します。駅前広場はかなり広く取られており、駅の周囲には商店などが点在しています。雪深い地域らしく鉄筋コンクリート造の駅舎が備えられており、みどりの窓口は無いもののJR直営の駅員が常駐しています。
只見町から国道252号線が田子倉ダム脇を通り新潟県まで抜けていますが、六十里越と呼ばれる県境部分の峠道が、通常11月~5月中旬まで雪のため通行止めになる関係で、新潟へ抜ける交通手段はこのJR只見線が唯一となります。只見線は超が付くほどの赤字ローカル線ですが、廃止されずに残されているのはこの冬季の交通機関を確保するためで、現在も細々と運行が続けられています。ただ、平成18(2006)年初頭の豪雪によりこの只見線も長い間不通の状態を余儀なくされ、交通手段は完全にストップした状況となりました。
駅開業時より南会津郡只見町の駅で、現在に至ります。
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