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2006/07/07撮影 |
寺泊駅を出た電車はやがて河川を渡ります。この河川は信濃川から分岐した人工的な水路で、大河津分水路(おおこうづぶんすいろ)と呼称されています。もともとは信濃川増水による河川の氾濫などの水害に関わる治水工事として設置されたものでした。この分水路を渡ったところにその名も分水駅があります。昭和58(1983)年に旧町名の分水町にあやかって改称された駅名で、燕市となった現在でも分水路と共にその名を残しています。
駅ホームは相対式の2面2線で行き違いが可能です。駅舎は平成12(2000)年3月に新築されたもので、信濃川と分水路の分岐点にある分水可動堰をモチーフに設計されたものだそうです。シックな色使いの駅舎に広い駅前広場が特徴的な駅です。
駅開業時は地蔵堂駅でしたが、当時の町名より名付けられました。開業時の西蒲原郡地蔵堂町は昭和29(1954)年11月3日に国上村(くがみむら)との合併により分水町として町制を施行しました。地蔵堂駅は長らく分水町唯一の駅として機能していましたが、昭和58(1983)年に町名に合わせて分水駅と改称し現在に至っています。分水町は平成18(2006)年3月30日に合併により燕市となり消滅しています。
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