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2004/03/31撮影 |
湯檜曽駅が開業したのが昭和6(1931)年9月。当時の上越線は単線で、湯檜曽駅は現在の上り線であるループ線のトンネルの出口付近に位置していました。上越線輸送力強化のため現在の下り線のメインである新清水トンネルが完成したのが昭和42(1967)年9月で、駅もその完成に合わせて現在の位置に移転しています。駅のホームは上りは地上部分にありますが、下りホームはちょうど新清水トンネルの入り口部分に位置しているため、地下にあります。 文章で書くとわかりずらいですが、土合方から来る上り列車は山間をループ線でトンネルを抜けながら地上の上りホームに到着します。また、水上方から来る下り列車は、駅から200mほど手前より新清水トンネルに入り、地下にあるホームに到着。そのまま国境を越え、新潟県最初の駅である土樽駅の手前まで、トンネルの中を走ります。
昭和42年の移転の際に建てられた鉄筋コンクリート造の立派な駅舎がありますが、昭和45年に無人化(正確には業務委託しており、完全に無人化したのはもう少し後)しており、わずか3年余りしか国鉄職員がいなかったことになります。駅舎内はとても広く、今にも駅員が出てきそうな、そんな錯覚さえ起こしてしまいそうな感じがします。
地名に湯の字が入っていますが、この湯檜曽も温泉があり、温泉街があったのですが、少し寂れた感があります。わずか3kmほどしか離れていないところに、著名な温泉街(水上温泉)があることも寂れた原因のひとつでしょうか。あちこちに廃屋となった旅館などがそのまま放置されています。
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