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2006/01/02撮影 |
関山駅から下ること140m、標高187mにあるのが二本木駅です。行政区は上越市になります。先の市町村合併により市域が複雑に入り組む形をしていて、上越市の市域が妙高市に割り込む形をしている関係で、この二本木駅は上越市となっていますが、両隣の関山駅、新井駅は妙高市に所属する駅になっています。
この駅は信越本線で唯一のスイッチバック式の構造をしており、本線から枝分かれして駅のホームが存在します。そのホームの更に先には日本曹達(にっぽんソーダ)の大きな工場の敷地が広がっています。駅構内はこの日本曹達の工場に隣接しており、貨物列車が往来していましたが、日本曹達の貨物輸送は平成19(2007)年3月31日に廃止されています。旅客のホームは島式の1面2線ですが、前述の通り貨物駅だった関係で構内は広くおまけにスイッチバック式の駅で配線が複雑に入り乱れています。ホームから地下通路を通って出口へ行く構造になっていて、出口には木造駅舎があります。駅舎内では委託による業務が行われています。
明治44年の開業時は中頸城郡中郷村でした。駅名は地籍の二本木を採用していますが、本来二本木と呼ばれるところはもう少し駅の南側でした。開業時は駅周囲に民家もほとんど無く寂しいところだったようですが、大正時代に日本電炉、日本曹達などの工場が進出してから駅周辺は様変わりしたとのことです。長らく中郷村唯一の駅として機能してきましたが、平成17(2005)年1月1日に周囲の12町村と共に上越市に編入され中郷村は消滅しました。現在は上越市中郷区と地域自治区になっており、中郷の名称が残されています。
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