|
2004/04/21撮影 |
この駅より安中市に入ります。駅は安中の市街地よりだいぶ東の方に建てられていますが、駅建設時、地元住民の猛反対があったため、止む無く現在の位置にしたとのこと。市役所も駅より2km以上も離れていますが、この安中駅が安中市の中心駅となっていて、群馬県側の信越本線の中では高崎駅に次いで乗降客数の多い駅となっています。
駅周辺にはたくさんの工場がありますが、その中でも特に駅南の小高い山の上にある東邦亜鉛安中精錬所は、安中を公害の町として有名にした工場。現在では改善されていますが、付近を流れる柳瀬川や碓氷川などをカドミウムで汚染させた、いわゆるカドミウム公害という社会問題を引き起こしました。ただし、この安中駅にとって東邦亜鉛はドル箱的存在で、貨物輸送全盛時には亜鉛や硫酸の運搬に多数の貨物列車が用いられ、駅収入の9割は貨物に頼っていたという時代もありました。現在でも何本かの専用線が東邦亜鉛の工場まで延びていて、貨物輸送も健在です。
同じ安中市内に長野(北陸)新幹線の安中榛名駅がありますが、この駅からは約9kmほど離れていて、しかもバスなどの公共的な乗り物では行くことが出来ません。ここからタクシーか隣の磯部駅からバスで行くことになります。(ってわざわざ新幹線乗るために安中榛名駅に行く人は皆無ですが。)
|