|
2004/04/21撮影 |
北中込駅は小海線内ではありふれた上下兼用のホーム1本のみの無人駅です。ただ、線内では珍しく駅周辺には数軒の工場が建っています。これらの工場はもともとは軍需の工場で、この駅もこれらの軍需工場建設に際して開業した経緯があります。駅の開業は戦争の真っ只中、昭和19(1944)年のことです。下のデータ欄では開業は大正4(1915)年となっていますが、そのとき開業した久保駅はここから岩村田寄りに100mほど離れた所にありました。駅名改称日となっている昭和19年3月1日にこの地に北中込駅が開業し、久保駅は廃止されています。
そのような関係で、この駅には開業当初(久保→北中込に変わったとき)より駅員を配置していて、駅も賑わいを見せていたとのことですが、昭和45(1970)年に無人駅になっています。駅の前にはツガミという会社の工場の敷地が広がっています。広い市域の佐久市ですが、佐久市役所はこの駅が最寄り。徒歩で10分かからないところに位置しています。
駅開業時は南佐久郡中込村の駅でした。現在は佐久市と変わっています。変遷は中込駅参照のこと。
|