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2004/01/02撮影 |
高塚駅は開業時は浜名郡可美村の駅でした。可美村は周囲の町村が続々と浜松市に編入される中、独自に村制を貫きました。これは村内にスズキ自動車を始めとした工場群を抱え財政が潤っていたためですが、平成3(1991)年5月1日にとうとう浜松市に編入されました。全国的に見ても、ある町村が大きな自動車工場などを抱えているため、周囲の市と合併しないで市町村境がいびつな構造(一町村が周囲をぐるりと同一市に囲まれていたりなど)で残っているケースは少なからず見受けられます。
駅のホームは2面3線を備え、何本かの側線もあります。東海道本線内最後の行政区が村の駅として残った駅で、一村の駅としては割りと大きめなものだったと思います。もともとは明治44(1911)年3月31日に信号場として開設され、昭和4(1929)年に駅に昇格しています。
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