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2004/01/01撮影 |
最上川、球磨川と並ぶ日本三大急流のひとつといわれる富士川。富士駅を出た電車は、河口から約4Kmほど上流部分の富士川を通過します。川を渡ってすぐの所にあるのがこの富士川駅です。この富士川駅までが富士市の範囲になります。
ホームは2面3線。鉄筋コンクリート造の駅舎は昭和45(1970)年の建築です。静岡県の東海道本線内には、昭和40年代に建てられた鉄筋コンクリート造の駅舎が今でも数多く残っているのが特徴的です。なお、出口は駅の西側に当たります。東西に走る東海道本線ですが、この駅近辺では南北に線路が敷かれていて、駅を出た下り電車はすぐに東海道新幹線のガードを直交するようにくぐり抜けていきます。三島辺りから良く見えていた富士山も、この駅近辺までがその視界の範囲です(ここから下り方でも所々見えるところはあります)。南北に線路が敷かれている関係で、ホームから東京方面を望む方向に富士山が位置しています。
開業時の岩淵の駅名はこの辺りの村名でした。庵原郡(いはらぐん)岩淵村は駅開業の8ヵ月後の明治22(1889)年10月1日に富士川村になりました。その後、明治34(1901)年1月25日には町制を施行、富士川町となりました。町制施行後も長らく岩淵を名乗っていましたが、昭和45年に町名に合わせるように駅名を富士川に改称しています。富士川町は20世紀初頭より続いた歴史の古い自治体でしたが、平成20(2008)年11月1日に合併により富士市に編入され消滅しています。
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