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2004/09/08撮影 |
大原駅はいすみ市の中心部に位置しています。大きな木造駅舎はターミナル駅としての風格があり、個人的に千葉県内では、総武本線の成東駅と肩を並べる名駅舎だと思います。ホームはJRが2面3線を使用し、第3セクターであるいすみ鉄道が同一構内(改札は別。JRの1番線と同一面だが、いったん外へ出る必要があり。)に頭端式のホームを2つ備えます。
そのいすみ鉄道は旧JR木原線で、民営化後わずか1年足らずで3セク化してしまいました。計画では終点の上総中野駅よりさらに線路は延び、久留里線の上総亀山駅とつながり木更津駅までを直通する計画がありましたが、それも夢となってしまいました。現在のいすみ鉄道のホームは3セク化後に新設されたもので、旧木原線は駅舎に付随する1番線から発車していました。
東側1Kmほどのところに、大原漁港や大原海水浴場があります。いすみ市役所は徒歩10分ほどです。
駅開業時の住所は夷隅郡中魚落村(なかいおちむら)といいました。駅開業9日後の明治32(1899)年12月22日に駅名に合わせるように大原町に改称されています。長らく大原町の中心駅として機能していましたが、平成17(2005)年12月5日に夷隅郡大原町・夷隅町・岬町の3町の合併によりいすみ市が誕生して大原町は消滅しました。いすみ市役所はここ大原駅が最寄り駅になっており、大原駅は今後、いすみ市を代表する駅として機能していくことと思われます。
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