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2004/09/08撮影 |
太東を出た電車はすぐに夷隅(いすみ)川を渡ります。渡り終えると間もなく、この長者町駅に着きます。旧夷隅郡岬町の役場はこの駅の近くに置かれていましたが特に町の中心駅といった風情は無く、広い駅前のロータリーは閑散としています。現在は合併によりいすみ市に変わっており役場最寄り駅としての機能は消滅しました。
駅ホームは相対式の2面2線。古くから残る木造の駅舎内では委託により切符の販売が行われています。東浪見から始まる複線区間はこの駅まで。ここより下り方は御宿駅まで再び単線に戻ります。
駅開業時の住所は夷隅郡旭町といいました。旭町は駅開業半年後の明治33(1900)年7月に長者町と改称しています。昭和36(1961)年8月1日には太東町と合併して岬町として町制を施行しました。平成17(2005)年再度合併によりいすみ市に変わっています。駅名は2世代前の自治体名を名乗っていることになりますが、古くから残る長者という地名を残す意味で、駅名も長く残存して欲しいものです。
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