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2005/09/28撮影 |
現在は信越本線、篠ノ井線、しなの鉄道の3つの路線の起点となっていますが、しなの鉄道が信越本線の時代には信越本線の単なる中間駅でした。その名残で現在でも列車の運行状況としては3つの路線のどれも篠ノ井を起終点として発着する列車はほとんど無く、篠ノ井線、しなの鉄道とも下り電車は長野駅まで直通しています。信越本線はしなの鉄道との相互直通運転が基本になっていて、また篠ノ井線の方は終点とは名ばかりで、実際には塩尻~長野の間が篠ノ井線の運行経路になっています。(個人的にはこの区間も含めて信越線として改称してもいいような感じもします。)
駅のホームは2面3線。すぐ脇を北陸(長野)新幹線が通っています。この新幹線開業に先立ち平成7(1995)年9月に橋上駅舎に改築されています。メインの東口は出口部分が高架の広場のようになっていてペデストリアンデッキへの拡張も容易な感じがします。その広場下、駅前のロータリーではバスやタクシーの出入りが頻繁で賑やかです。
駅開業時の住所は更級郡布施高田村。開業1年後の明治22(1889)年4月1日に新町村制が施行されこの駅周辺は更級郡布施村になりました。駅名は篠ノ井の宿でも知られる、このあたりの地域名である篠ノ井となり、大正3(1914)年4月21日に布施村が町制施行する際に、駅名と同名の篠ノ井町になりました。その後合併により町域を広げ、昭和34(1959)年5月1日に塩崎村との合併により篠ノ井市として市制を施行しています。ただし、この篠ノ井市は長くは続かず、昭和41(1966)年10月16日に長野市に吸収され、行政単位としての篠ノ井の名は消滅しています。
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