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2005/09/28撮影 |
姨捨駅を出た電車は更に下り勾配を進み、桑ノ原信号場というスイッチバック式の行き違い設備を通って、山を下りきります。下りきってすぐの所にあるのが稲荷山駅です。駅標高は358mで、姨捨駅からは190m、冠着駅からは実に300m下って来たことになります。この稲荷山駅が善光寺平と呼ばれる長野市一帯の盆地部分の皿の部分の始まりで、善光寺平は北信の商業経済の中心部分を形成しています。
駅のホームは相対式の2面2線で、古くからの木造駅舎が残ります。駅舎内では簡易委託による駅業務が行われています。
駅開業時の住所は更級郡塩崎村(さらしなぐんしおざきむら)で、稲荷山の駅名は隣の町名から名付けられたものでした。塩崎村は昭和34(1959)年5月1日に同郡の篠ノ井町との合併により篠ノ井市として市制を施行し消滅しました。篠ノ井市は合併により長野市に吸収されて現在に至っています。なお、更科郡稲荷山町は更埴市→千曲市と全く違う行政区域ですが、現在でも駅名は稲荷山のまま残されています。
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