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2005/09/28撮影 |
聖高原駅を出た電車は山越えの区間となり、急な上り勾配になります。その頂上付近に冠着駅があります。駅の標高は676mで、この冠着から先は下り勾配へと変わっていきます。因みに、篠ノ井線の最高標高の駅は起点である塩尻駅で716m、最低は終点の篠ノ井駅で356mで、66.7Kmとそれほど長くない篠ノ井線ですが、起伏が激しい路線というのがわかります。
行政区は麻績村から再び筑北村へと変わっています。開業時は東筑摩郡坂井村(さかいむら)で、村唯一の駅でしたが、平成17(2005)年10月に合併により筑北村となり坂井村は消滅しています。駅は市街地から少し外れたところに位置しています。ホームは相対式の2面2線。もともとは信号場として昭和12(1937)年1月31日に開設された所で、昭和20年に駅に昇格しています。冠着の名称は、駅の北東に聳える標高1,251mの冠着山から採ったものです。この冠着山は別名を姨捨山(おばすてやま)といい、古くから色々な言い伝えや昔話が残る山として知られています。
駅を出てすぐ、2,656mの冠着トンネルの入り口が山越えの頂点となり、トンネルに入ったとこから下り勾配に変わります。
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