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2003/12/18撮影 |
駅の北西1kmほどのところに、岩宿遺跡があります。日本の歴史に旧石器時代の存在を立証した重要な遺跡で、所在地である新田郡笠懸村(当時)の名とともに有名になりました。岩宿遺跡は昭和54(1979)年8月17日に文化財保護法による史跡に指定されています。
駅ホームは2面3線、ハーフティンバー様式の木造駅舎内では、委託による駅業務が行われています。明治44年と少々古い話ですが、開業時よりこの時期までは大間々という駅名でした。この駅より北に4kmほどいった、旧山田郡大間々町がこの駅名の由来です。両毛線の線路はまったく関係ない、この旧笠懸村を通っていましたが、線路敷設は当初、当時勢力の強かった大間々町を通す計画があり、その計画が変更されてからも、大間々町の強い意向により駅名だけは大間々の名前を残したそうです。なお、明治44年に大間々町内に足尾線(現わたらせ渓谷鉄道)の大間々町駅(現大間々駅)が開業しています。現在は笠懸、大間々ともに同一自治体のみどり市の所属に変わっています。
駅開業時の住所は新田郡笠懸村。笠懸村は平成2(1990)年4月1日に単独で町制を施行しています。長らく笠懸町(村)の駅でしたが、平成18(2006)年3月27日に新田郡笠懸町、山田郡大間々町、勢多郡東村の3郡にまたがる2町1村が合併によりみどり市として市制を施行し、笠懸の自治体名は消滅しています。なお、みどり市になった現在も、JRではこの岩宿駅が市内唯一の駅になっています。
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