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2005/03/06撮影 |
下諏訪駅を出た電車はすぐに岡谷市に入ります。古くは製糸工場の町として有名で、大正から昭和初期にかけて全国の3分の1の生糸がこの岡谷で生産されていた時代がありました。その製糸業も徐々に廃れて、近年では精密機械工場が立ち並ぶ工業都市へと変貌しています。
そんな岡谷市の中心部に岡谷駅があります。諏訪湖の西岸、天竜川の水門近くに駅があり、駅の南には天竜川が迫ってきています。岡谷駅は中央本線の要所駅の一つで、2面4線のホームからはみどり湖へ向かう本線、辰野へ向かう支線、及び飯田線の直通電車がこの岡谷駅を発着します。
駅開業時は諏訪郡平野村に所属していました。この平野村こそ製糸で栄えた村で、それに伴い人口も急増。昭和11(1936)年4月1日には岡谷市として市制を施行。村から一気に市制を施行する形となりました。もともと岡谷は平野村の字名に過ぎず、市名は駅名より採られたといっても過言ではないでしょう。岡谷市役所は駅北へ1Km以上の距離があります。なお、写真にも少し写っていますが、この駅から長野自動車道の橋脚が良く見えます。この駅に来るといつも思うのですが、土木工事が打つコンクリートの美しさにはほれぼれします。
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