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2004/04/21撮影 |
新府駅はもともとはスイッチバック式の信号場として、昭和20(1945)年6月10日に開設されました。その後昭和47年に駅として開業したときもスイッチバックの設備を備えていましたが、韮崎駅同様複線化の際にスイッチバックは解消されています。国鉄時に開業した中央本線の駅の中では数少ない、無人駅として開業した駅のひとつです。(東京~名古屋間で新府、すずらんの里、みどり湖の3駅のみです) 駅ホームは相対式の2面2線。築堤上の高い位置にあり、上下それぞれ独立した入り口から階段を昇ってホームに行き着く構造をしています。
新府という駅名は、晩年武田家がこの辺りに城を築いたことに由来しています。武田勝頼により築城された新府城はこの駅より徒歩15分ほどのところに位置しており、現在では新府城址公園として名残を留めています。また、新府城址からこの辺りにかけては桃の畑が約60haに渡って広がっており、新府桃源郷と呼ばれ、花の咲く季節には花見客で賑わいます。その頃には駅のホームからも一面の桃畑を望めることが出来ます。
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