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2003/08/05撮影 |
甲州(市ではなく山梨県の意)のぶどうといえば全国的にその名が知られていますが、その甲州ぶどうの中で中心的な産地がここ勝沼になります。町内にはたくさんのぶどう園があり、収穫の季節にはぶどう狩り目当ての観光客で賑わいます。勝沼ぶどう郷駅は勝沼の市街地からは少し離れた山の上に存在しますが、ぶどう郷の駅名通り、駅からは一面のぶどう棚が開けており、素晴らしい眺めです。ぶどう棚の先には下り電車の行き先の山梨市や石和の街並みが開けていて、更にその向こう側には南アルプスの山並みが広がり、甲府盆地の地形を目の当たりに出来るロケーションにあります。
駅ホームは島式の1面2線。勾配上に駅があり、線路に高低差があるためにホームにも段差が付いています。この辺りの島式ホームはだいたいこの様な段差がある構造をしています。駅舎は国鉄時よりの鉄筋コンクリート造で、中ではぶどうに因んだお土産が並んでいます。駅前ロータリーは広いのですがその他にはこれといった施設はありません。勝沼の市街地へはバスが駅前より連絡しています。
勝沼駅から勝沼ぶどう郷駅へと改称された時は、ひらがなの駅名でしかも植物の名前を駅名にしたことで色々と物議を呼びましたが、今となっては勝沼をぶどうの町としてPRする素晴らしい駅名だと個人的に思いますがいかがでしょうか。
駅開業時の住所は東山梨郡菱山村(ひしやまむら)。昭和29(1954)年4月5日に勝沼町、東雲村との合併により勝沼町へと変わっています。平成17(2005)年11月1日には塩山市、東山梨郡大和村との合併により甲州市へと変わっています。
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