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記憶に残る郵便局(其の3)

原町郵便局(福島県)

原町郵便局(福島県)郵便局訪問は、複数の人数で行うのもそれはそれで楽しいのですが、私は基本一人で回ります。何といっても誰に気兼ねすることもなく自由気ままに過ごせるのがメリットです。

この日は福島市出張の帰途、浜通りを南下する計画で訪局を行いました。順調に局数を重ね、南相馬市の原町郵便局にたどり着きました。ここは同市の本局でかなり混雑しており11人の待ち人数。風景印を頂き、特にやることもないので携帯でネットを閲覧。すると連絡用の掲示板にしみず氏より書き込みが。

書き込みは『メールを送った』との内容。普段メールでのやりとりはほとんどないため、何事かなと思いメールを読むとその内容に愕然とします。要約すると、『某郵便局から電話があり、ちきがハガキの代金を支払わずに局を後にしたので、あなた(しみず氏)から払うように連絡して欲しい』との事で、いや冷や汗を書きました。

金を払わなかった事ではなく、しみず氏に多大な迷惑をかけてしまった事。たかが郵便局巡りなどという趣味のためです。一人で自由気ままに行えるはずが、とんでもない事をやらかしたものです。この局でエコーはがきを50枚購入。しみず氏にはがきを書き、差し出して金を払わずに局を出て、その後気付いた局員氏が実逓の住所よりまず私の電話番号を調べ連絡。留守なので宛先のしみず氏に連絡、というのが顛末です。

その後、その局に電話をかけ、局員氏の口座に振り込む事で事なきを得ましたが、何とも後味の悪いものとなりました。この間ずいぶん長い時間感じられましたが、順番はあと5人。ただその後はすぐに順番が来たように感じました。(本来は某局を掲載するのが筋ですが、局及び局員氏の沽券に関わりますので、この原町局に代えさせて頂きました。)

【教訓】 訪局は人に迷惑をかけてはいけない
支払い明細(■の下には局員氏の姓名が記載されています)

えりも岬郵便局(北海道)

えりも岬郵便局(北海道)郵便局は駅よりもその存在範囲が広く、様々な場所に展開されているので、駅巡りだけでは行くことのない所にも足を伸ばせることができます。各半島の突端、岬めぐりもそんな中のひとつ。岬近くの郵便局に訪問の際は出来るだけ実際の岬を見ることにしています。それほど沢山行ったわけではないのですが、青森の竜飛岬や大間崎などには足を運び、その景色を堪能しました。

北海道ではどうしても行ってみたかったところに襟裳岬がありました。北海道の地図を書くときには、かなり大まかなフリーハンドの地図でも記されるこの岬に足を運ぶべく局のルートを選定。また日高本線の駅巡りも強引にルートに組み込んでの訪局となりました。生憎の雨模様で、目的地の襟裳岬に到着したときにはかなりの雨が降っていました。もともと岬というのは吹きっさらしで風が強いのは当たり前なので、そこに雨が降ると大変な事になります。傘など役に立たず、ほんの少しだけしか景色を堪能することができませんでした。非常に残念ではありますが、致し方のないことです。

えりも岬郵便局は実際の岬からはかなり離れていますが、この局へ着くとさらに雨脚が強まり、局の出入だけでも往生したのを思い出します。写真の中央がぼやけていますが、この雨によるものです。襟裳岬=雨 と強く印象づけられました。

帝国ホテル内郵便局(東京都)

帝国ホテル内郵便局(東京都)帝国ホテルの開業は明治23(1890)年。東京を代表するホテルのひとつですが、このホテル内に郵便局があります。郵便局は明治43年の開設ということで、ホテルと共に歴史があります。

郵便局めぐりという趣味がなければこちらも来ない場所のひとつ。出張で1泊6,000円のビジネスホテルを高いという人間には場違いな場所であります。堂々と正面玄関から入ると、薄暗いロビーに様々な国籍の人々がくつろいでいます。なかなかに緊張しましたが、郵便局は裏口近辺にあるということで、一通りロビー内を見学しつつ郵便局にたどり着きました。現在、局名に『ホテル』が入っているのは全国で4ヶ所のみ。その最初がこの局で、他3ヶ所をめぐるのも楽しみとなりました。

東尾岐簡易郵便局(福島県)

東尾岐簡易郵便局(福島県)ゆうちょ銀行の通帳には住所が印字されています。局員(受託者)の方がこの住所を見て話がはずむことがありますが、ここ東尾岐局ではその話の内容が印象に残るところとなりました。

この日は南会津町、檜枝岐村、昭和村等福島県の奥会津地域を主に廻っていました。なかなかにハードな道のりでしたが、無事予定の局を訪問し会津美里町に入ってきました。この会津美里町の最南にあるのが東尾岐簡易局です。

ここで、私の住まいである八王子市が話題となりました。なんでも、受託者である奥様の娘さんが八王子市に嫁がれたということで、ひとしきりこの話題で話が弾みました。『西八王子駅』『千人町』などローカルな地名も飛び交い楽しいひとときを過ごし局をあとにしました。簡易郵便局の運営は大変でしょうが、いつまでも頑張って欲しいものです。


其の1
其の2
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