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2004/06/02撮影 |
大津港駅を出た下り電車は、間もなく県境を越え福島県に入ります。最初の駅は勿来駅、行政区はいわき市になります。勿来と言えば関所が置かれたところとして著名なところ。勿来の関は5世紀には存在しており、主に蝦夷地からの南下防止の役割を果たしていたといいます。勿来は『来る勿れ(なかれ)』から来ている名称で、現在でも地名として残されています。なお、関所跡は現在公園になっており資料館などが建てられています。駅からは約2Kmほど南に行った茨城県との県境付近になります。
駅ホームは相対式の2面2線。駅舎はこじんまりとした木造駅舎で、駅舎に入る手前にある木造の門などと共に関所を意識した造りになっています。駅のすぐ脇を国道6号線が通り、駅前ロータリーはインターロッキングブロックなどの舗装が整備されています。
駅開業時は岩城郡窪田村という行政区でした。大正14(1925)年5月1日に単独で町制を施行し、その際に勿来町と改称しています。昭和30(1955)年4月29日には隣接する植田町など2町2村との合併により勿来市として市制を施行しています。その後昭和41(1966)年10月1日には平市など4市4町5村との大合併によりいわき市として市制を施行し、勿来市は消滅しています。
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