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2004/06/02撮影 |
北茨城市は多賀郡磯原町他2町3村が合併して、昭和31(1956)年3月31日に市制を施行しました。当初は北を付けない茨城市として設置されましたが、位置的に北過ぎる、或いは大阪に同じ読みの市(茨木市)があり紛らわしいなどの理由で、即日、北茨城市に改称されています。実はそんな改称理由は建前で、県下のその他の市町村の猛反発があった、というのが本音のようです。
合併前は磯原町、現在は北茨城市の中心部にこの磯原駅があります。北茨城市役所は駅より徒歩20分ほど。駅周辺は工業団地が広範囲にわたっており、その他西方の山沿いにもいくつかの工場が点在しいて、工業の町といった感があります。
磯原は詩人野口雨情生誕の地。雨情の生家が駅北に10分ほどのところにあり、その近くには野口雨情記念館があります。平成9(1997)年に新築された橋上駅舎のいたるところに、雨情に関するものが飾られていて、駅改札を出た壁面には、雨情作詞の『雨降りお月さん』『兎のダンス』『シャボン玉』『黄金虫』などの歌詞が書かれた、レリーフ調の装飾も見ることが出来ます。また、平成14(2002)年5月24日からは、電車発車時に駅ホームに雨情作詞(作曲は本居長世)の『七つの子』が流れるようになり、まさに野口雨情一色の駅。そんな感じがします。
【磯原駅のメロディー 七つの子 (SMF 9Kbyte)】
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