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2005/04/01撮影 |
桜町駅からは下り勾配になり、駅間わずか1Kmのところに伊那上郷駅があります。標高は500mほどで桜町駅からは20mほど下ってきていることになります。飯田の市街地へ迂回する線路が丁度終わった辺りに駅が位置していて、周辺は宅地化が進んでおり住宅が建ち並んでいます。
ホーム1本、線路1本の無人駅ですが、周囲の住宅の多さに比例して駅の利用客も多く、ホーム上には広い範囲に建てられた上屋と待合室があります。線内の同様の形態の駅の中では設備的には立派なものといってよいでしょう。
駅名の上郷は開業時の村名です。下伊那郡上郷村は昭和45(1970)年4月1日に単独で町制を施行し上郷町になりました。周囲の町村が飯田市に取り込まれて行く中単独で町制を貫き、周囲をぐるりと飯田市に囲まれた特異な市町境を形成していましたが、平成5(1993)年7月1日に終に飯田市と合併をしています。駅は旧上郷町に唯一の駅で周囲の人口も多く、この駅を最寄り駅とする高等学校が複数あることもあり、駒ヶ根駅や伊那北駅など主要駅と同等の利用者がおり、本来は有人駅の形態をしていてもおかしくないところです。
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