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2005/04/01撮影 |
坂下駅を出た電車は県境を越えて長野県に入ってきます。長野県最初の駅は田立駅です。もともとは信号場として昭和4(1929)年12月3日に開設された所でしたが、住民の請願もあり戦後間もない昭和23(1948)年に駅に昇格しています。景勝地、田立の滝が北方7Kmほどの所にあり、その途中にはキャンプ場があります。
相対式の2面2線を持つ無人駅です。ホームは切り通しにあり、ホームを跨ぐ小さな道路からそれぞれのホームへ階段がつながっています。駅のホーム上に簡易な待合室がありますが、駅の上部には『田立花馬の里ひろば』という看板が掲げられた建屋があり、そちらも待合室として使えます。なお、駅開業時(信号場時)は現在よりも1.5Km南木曽側に駅があり駅員が配置されていましたが、塩尻~中津川間の電化工事に伴い現在の位置に駅が移転されました。昭和48(1973)年5月27日に電化工事が完了し、中央本線は全線電化され、同年の7月10日より正式に電化開業の運びとなっています。この田立駅も電化開業日の7月10日に現位置に移転し、時を同じく無人駅と化しています。
開業時は西筑摩郡田立村の駅でした。田立村は昭和36(1961)年1月1日に3村の合併により南木曽町として町制を施行しています。なお、西筑摩郡は昭和43(1968)年5月1日に郡名が改称され木曽郡になっており、現在は木曽郡南木曽町ということになります。
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