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2005/03/06撮影 |
駅としては隣の中部天竜が中心的な存在ですが、旧佐久間町の町名を名乗っていたのがここ、佐久間駅です。駅周辺に小さな旅館など数件あり、街が形成されています。旧佐久間町役場はこの駅が最寄でしたが、磐田郡佐久間町(開業時は佐久間村。昭和31{1956}年9月30日町制施行)は平成17(2005)年7月1日に浜松市へと変わり佐久間町の自治体は消滅しました。
駅ホームは島式の1面2線です。駅舎は平成元(1989)年6月に新築された浜松市立(旧佐久間町立)図書館を併設したもの。図書館内には人がいますが、駅自体は無人駅で駅の業務は行われていません。
昭和31(1956)年竣工の、国を挙げての大事業であった佐久間ダムの工事に伴い、飯田線はルートの変更を余儀なくされました。この佐久間駅から天竜川に向かって線路が伸び、そのまま川沿いを大嵐駅まで向かうルートが旧三信鉄道時代からのルートでしたが、ダム内に没してしまうこの区間を避け東側に迂回し、水窪町を経由し大嵐駅へ向かうルートに変更されました。それが現在のルートで、この完成は昭和30(1955)年11月11日のこと。旧ルートは佐久間ダム内に水没しています。このページ内に示されている廃線部分(次駅豊根口)はその旧ルートを表しています。
その佐久間ダムはこの駅から約5Kmほど離れた所にあります。佐久間の観光名所のひとつで、そのダムの威圧感には圧倒されます。ダムの近くに佐久間電力館があり、佐久間ダムについての資料などが展示されています。なお、佐久間ダムへの観光拠点は隣の中部天竜駅が一般的です。
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