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2005/03/06撮影 |
下り電車に乗り、静岡県に入り最初の有人駅となるのがここ、中部天竜駅です。旧佐久間町を代表する駅のひとつであり飯田線内の要所駅のひとつで、上り下りとも中部天竜発の電車が数多く設定されています。また、特急電車もこの駅に停車します。
駅のホームは島式の1面2線ですが、側線が何本か敷かれており駅の構内は広いです。もともとこの駅には機関区がありその名残りですが、民営化後の平成3(1991)年4月21日、この機関区跡地に鉄道車両博物館の佐久間レールパークが開園しました。土日や春休み、夏休みといった期日限定で営業されており、飯田線で使用された車両などが展示されていました。中部天竜駅の名物だった博物館でしたが、平成23年開館予定の名古屋市に新しく出来る交通博物館への展示物移設が決まり、平成21(2009)年11月1日の営業を持って惜しまれつつ閉園されています。
中部天竜の中部は中部地方という意味ではなく、周辺の地域名から来ています。現在の駅名の前は『なかっぺてんりゅう』と発音されていましたが、駅前を流れる天竜川を渡った所が中部(なかっぺ)と呼ばれる地域で、駅名もそれに由来していましたが、国有化される際に現在の発音に改められました。なお、現在中部地区は『なかべ』と発音されていますが、古くから残る橋の名前になかっぺの発音が残っていたりします。
佐久間の観光名所、佐久間ダムへは約4㎞で徒歩で50分ほど。飯田線に臨時のトロッコ列車が運行される日は駅前よりバスが出ます。バス利用では15分ほどの所要時間です。
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