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2005/07/30撮影 |
旧北陸道は市振を出ると日本海沿いを断崖を縫うようにして伸びていましたが、鉄路北陸本線はこの断崖の中いくつかのトンネルをくぐり進んでいきます。トンネルを抜け車窓から日本海が開けてくると親不知駅に到着します。駅名の親不知はこの辺りの難所の呼称で、市振あたりからこの駅付近の事を指すようで、ここから下り方、青海駅付近までは子不知(こしらず)と呼ばれ区別されていて、総称して親不知子不知と呼ばれています。現在は交通もだいぶ整備され、この親不知子不知は景勝地としても知られているところです。
北陸道の難所の中心部に親不知駅があるわけですが、駅も険しい地形をかわすように設置されています。設備としては島式の1面2線で、旅館のような木造の駅舎が建てられています。国鉄時、そして民営化後も駅員を配置していましたが、現在は簡易委託も行われていない無人駅と化しています。ホームに佇むと日本海と共に北陸自動車道、国道8号線の高架が視界に飛び込んできてある種異様な光景を作り出しています。
駅開業時の住所は西頸城郡歌外波村(うたとなみむら)。昭和29(1954)年10月1日に同郡青海町に編入され歌外波村は消滅しています。青海町は平成17(2005)年3月19日に糸魚川市に変わっています。
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