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2003/09/16撮影 |
金子から埼玉県内を縦断してきた八高線の、県内最後の駅がこの丹荘駅になります。ここは児玉郡神川町で、群馬県とは隣り合わせ。駅を出た列車は、1kmほどで神流川(かんながわ)に差し掛かり、川を渡ると群馬県になります。
この丹荘駅から、上武(じょうぶ)鉄道という会社が列車運行を営んでいました。この鉄道は元来、肥料を輸送するために、私企業(当時日本ニッケル・現在の朝日工業)が貨物専用線として、昭和16(1941)年に開業し、昭和22年からは旅客営業も行っていました。その後昭和37(1962)年1月1日に上武鉄道に譲渡され運行されていましたが、昭和47(1972)年12月31日をもって旅客営業を廃止。さらには昭和61(1986)年12月31日いっぱいで貨物営業も廃止され、丹荘~西武化学前の6.1kmの線区は廃線となりました。その関係で、当時は構内にはたくさんの側線がありましたが、現在では跡形もなく撤去され、線路も無いだだっ広い構内に、その名残を留めています。
神川町役場は南へ徒歩3分ほどです。
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