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2005/09/28撮影 |
『兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷』
ご存知、唱歌『故郷』の一番の歌詞です。故郷は作曲 岡野貞一、作詞 高野辰之によるもので、この高野辰之は旧下水内郡永田村の出身。替佐駅は開業時下水内郡豊井村の駅でしたが、昭和31(1956)年9月30日に永田村との合併により豊田村となり、豊田村の中心駅として機能していました。駅は、高野辰之ゆかりの駅として、列車到着時にはその旨の案内放送が氏の作詞した唱歌をバックにして流れます。高野辰之の作詞したその他の作品には『春の小川』『朧月夜』『紅葉』『春が来た』などお馴染みの唱歌がずらりと並びます。
替佐駅は相対式ホームの2面2線で行き違いが可能です。狭いながらも駅前がロータリーになっていて、その奥に写真の木造駅舎があります。壁面が綺麗になっていますが開業時より残る駅舎です。現在、駅業務は簡易委託により行われています。
豊田村は平成17(2005)年4月1日に合併により中野市に編入され消滅しています。高野辰之記念館は駅北へ3Kmほどのところにあり、少々距離がありますが、この記念館のあるところが旧永田村の地域になります。
【列車到着時の案内放送のバックに流れる唱歌『故郷』(SMF 4KB)】
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