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2006/08/23撮影 |
宮城郡利府町は近年、仙台のベッドタウンとして宅地化が著しく進んでいて、町のあちこちに新興住宅街を目にすることが出来ます。利府駅は利府町の古くからの市街地近辺に位置する駅で、役場が徒歩10分ほどのところに立地しています。かつては本線の駅で、駅周囲もにぎわいを見せていただろうと想像しますが、現在は盲腸線の終着駅、駅周囲も幾分静かな感じがします。
利府駅のホームは頭端式の2面2線の設備で、みどりの窓口を備える有人駅です。近年の街の人口増加により、乗降客数も増えています。開業時は本線の中間駅で、ここから松島駅(現松島駅とは違い、位置的には愛宕駅付近にあった駅)を経由し品井沼駅を結んでいました。昭和19(1944)年11月15日に陸前山王駅を経由する現在のルートが完成し、岩切~利府~品井沼を結ぶルートは支線扱いとなりました。その後昭和37(1962)年4月20日に松島~品井沼間が廃止、同年7月1日に利府~松島が廃止され、岩切~利府間だけが残り現在も営業を続けています。
開業時は宮城郡利府村で、昭和42(1967)年4月18日に単独で町制を施行、利府町になりました。利府駅は駅規模は縮小されましたが、町の中心駅として現在も機能しています。
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