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2005/10/11撮影 |
江戸時代、松平氏の白河城(小峰城)の城下町として栄えた白河の町。その中心部に白河駅があります。東北新幹線はこの駅を停車駅とはしませんでしたが、現在でも白河の市街地はこの駅の周辺部にあります。出口は駅の南側にあり、街が形成されています。なお、駅の北側には白河城址の城山公園の敷地が広がっています。
駅ホームは島式の1面2線で、福島県に入り最初の市街地の駅としては少々小規模の設備ですが、駅の構内は広くかつては山越えのための蒸気機関車の給水や、機関車の付け替えなどが行われた要所駅のひとつでした。駅舎は大正10(1921)年6月に建てられた木造の洋館風のもので、大変大きくて立派な駅舎で、福島県を代表する名駅舎のひとつです。
駅開業時は西白河郡白河町。白河町は昭和24(1949)年4月1日に大沼村との合併により白河市として市制を施行しています。勿来(なこそ)、念珠(ねず)と並ぶ奥州三関のひとつとして知られている白河の関は奥州街道の関所で、駅からは南に12Kmほどの位置にあります。また、南に2Kmほどのところには南湖(なんこ)があり、ほとりに南湖公園の敷地が広がっています。この公園は1748(寛延元)年に造園された日本最古の公園とされ、大正13(1924)年12月9日に国の史跡・名勝に指定されています。
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