|
2004/01/13撮影 |
東北本線は愛称を宇都宮線と呼称されていますが、その宇都宮線の終点がここ黒磯駅になります。この駅は線内では重要な拠点のひとつ。普通列車はこの駅で系統が分断されていて、直通列車はありません。下り郡山方面へは全てこの駅で乗り換える必要があります。
東北本線は全線電化路線ですが、この駅を境に電化方式が変わります。ここより上り方は直流の1,500V、下り方は交流の20,000Vになります。駅構内の架線に付随するおびただしい数の碍子(がいし、絶縁体)に、その様を垣間見ることが出来ます。
那須といえば皇室の那須御用邸が思い出されます。もともと黒磯駅は那須高原への玄関駅として機能しており、皇室専用の貴賓室が設けられています。昭和天皇は東北新幹線の那須塩原駅開業後も、この黒磯駅を拠点に御用邸に静養に行かれたそうです。ただ、現在は列車での行幸はすべて那須塩原駅を拠点にされており、黒磯駅の貴賓室も使用されなくなっています。
平成17(2005)年1月1日、黒磯市は合併により那須塩原市へと変わっています。那須塩原市役所は暫定的に旧黒磯市役所を使用しており駅より徒歩10分ほどです。那須高原へは那須塩原駅からの移動が主になっていますが、この駅からもバスが出ています。45分ほどで行くことが出来ますが、新幹線利用が主になった今、この駅を好んで利用する人はあまりいないでしょうね。
|