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2004/04/21撮影 |
現在の高崎線の前身、日本鉄道が上野より順次線路を延伸し、本庄~新町間を開通させたのが明治16(1883)年12月27日。同時に開業したこの新町駅は、群馬県内で一番最初に開業した駅ということになります。新町はもともと中山道の宿場町で、明治期には官営の紡績工場が建てられ、駅があったことからも急速に発展し、栄えたといいます。現在、駅の西北にあるカネボウ(旧鐘ヶ渕紡績)が業務を引き継ぐ形となっています。
駅のホームは2面3線を備えます。旧多野郡新町に唯一の駅で、駅及び駅前のロータリーも整備され整然としています。高崎線内では希少となった木造駅舎が健在です。
新町の駅名は、開業時の所属地域である緑野(みどの)郡新町より採用されています(明治29{1896}年4月1日郡の統合により多野郡に変わっています)。新町は明治の初期から存在する歴史の古い町で、駅と共に歴史を刻んできましたが、平成18(2006)年1月23日に高崎市に編入され行政区としての新町は消滅しました。住所はそのまま高崎市新町となり、合併前にあった高崎市新町(あらまち)はあら町と改称されています。
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