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2005/11/16撮影 |
大越駅に近づいてくると大きな構内が開けてきます。かつて大越駅はセメント原石や砕石などの貨物積み出し駅として栄えました。少し離れたセメント工場には専用線が延びており駅も活況を呈していましたが、平成12(2000)年3月にそのセメント工場(住友大阪セメント田村工場)が閉鎖され、同時に大越駅の貨物営業も廃止されてしまいました。現在でも駅構内に使われなくなった貨物用のホームなどその痕跡を見ることが出来ます。
広めの構内に島式のホームが1面のみの構造をしています。行違い可能駅で、昭和39(1964)年3月に建てられた鉄筋コンクリート造の駅舎内では委託による駅業務が行われています。
駅名の大越は開業時の村名です。田村郡大越村は昭和17(1942)年12月8日に町制を施行し大越町となりました。長らく大越町に唯一の駅でしたが、平成17(2005)年3月1日に合併により田村市として市制を施行し、自治体としての大越の名は消滅しました。なお、駅は旧大越町の市街地から少し外れたところに位置しており、南へ1Kmほど行ったところが町の中心部になっていました。
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