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2005/09/28撮影 |
西条駅の標高は約620mで、隣の明科駅より135mほど高い位置にあります。国鉄時は、25‰という急勾配の山間を走り抜けるように路線が敷かれていましたが、民営化後の昭和63(1988)年9月10日にトンネルで山を突き抜けて進む新線に変更されました。この付け替え工事により営業キロは700m短縮され、明科~西条の駅間9.0Kmのうちの7割方がトンネル内を進むことになりました。また、旧線には潮沢(うしおざわ)信号場というスイッチバック式の行違い設備がありましたが、こちらも廃止されています。
西条駅のホームは相対式の2面2線。小さな木造駅舎が建てられています。周囲を山々に囲まれた駅で、かつて石炭の積み出し駅(昭和38年炭坑廃止)として賑わいを見せたというのが虚のように、あたりは静寂に包まれています。
開業時の住所は東筑摩郡本城村(ほんじょうむら)。駅は村に唯一の鉄道の駅で、役場も駅からそれほど離れていないところにありました。平成17(2005)年10月11日に合併により同郡の筑北村となり本城村は消滅しています。
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