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2003/08/05撮影 |
この鰍沢口駅は西八代郡市川三郷町の所属。ただ、駅名より分かるとおり隣町の南巨摩郡富士川町鰍沢(旧南巨摩郡鰍沢町)の玄関駅として機能してます。駅のホームなどは市川三郷町に位置していますが、駅前広場などは富士川町の範囲であり、町の境界が駅に近接して存在します。
駅ホームは島式の1面2線で交換可能。駅業務は委託による駅員にて行われています。一部の特急の停車駅にもなっており、みどりの窓口も備えられています。
身延線は沼久保駅あたりより富士川と並走して線路が敷かれていますが、この鰍沢口駅近辺より上流は川が二つに分かれ呼称も変わります。釜無川(かまなしがわ)と笛吹川(ふえふきがわ)がその2つの河川で、この2つの河川が合流し、日本三大急流のひとつといわれる富士川の流れを造りだしています。なお、線路は今度はしばらくの間、笛吹川沿いを走ることになります。
駅開業時この駅は西八代郡豊和村に所属していました。開業時は鰍沢黒沢という駅名でしたが、鰍沢は当時の町名、黒沢は豊和村の字名でした。豊和村(とよわむら)は昭和17(1942)年に3村の合併により大同村(だいどうむら)となり、この駅周辺を含む一部の地域は昭和31(1956)年9月30日に市川大門町に編入されています。なお、残りの地域は鰍沢町に編入されており、郡名は違えどこの2つの町は密接な関係がありました。その後市川大門町は平成17(2005)年10月1日、隣接する六郷町、三珠町との合併により市川三郷町として新たに町制を施行、鰍沢町は平成22(2010)年3月8日に増穂町との合併により富士川町として町制を施行しています。
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