出島・江島訪問記
昨日、予定通り網地島、田代島を訪れることが出来、本日は出島、江島を目指す計画です。この2島は牡鹿郡女川町に属しています。周囲のほとんどの町村は石巻市と合併し石巻市となりましたが、ここ女川町は単独の自治体を選択しました。地図を見ると女川町は周りをすべて石巻市に囲まれたいびつな境界を形成しています。出島には出島簡易郵便局、江島には江島簡易郵便局がそれぞれ設置されており、そちらへの訪問記録です。
平成21(2009)年5月29日(金)
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海の駅シーパル女川 |
この2島へは女川港から渡ることになります。港に近いホテルポートというビジネスホテルに宿泊しました。石巻のホテルにはなかったのですが、このホテル、ADSLモデムが設置されておりインターネットを快適に利用できます。27日に郵便局会社の局検索がリニューアルされたので、当サイトもそれにあわせてデータをupdateし滞りなくサイトのほうの更新をすることが出来ました。
昨日同様コンビニで食料を調達し女川港へ向います。港へはホテルから徒歩5分ほど。船着場の近くに海の駅シーパル女川があります。ここに運航会社であるシーパル女川汽船の事務所があり、乗船券の券売機も設置されています。
今回の渡航計画は
女川港AM8:25発→出島(出島港)AM8:53着
出島AM9:48発→江島AM10:20着
江島PM2:00発→女川港PM2:21着
としました。昨日同様こちらも1日で2島回る事ができます。
運賃は女川~出島が750円、出島~江島が300円、江島~女川が1,050円となっていました。出島~江島までは結構な距離があるのですが、料金は安く設定されています。占めて2,100円で2島をまわれます。
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出島港と停泊中のしまなぎ |
女川港を定刻に出航した船は『しまなぎ』という名称で、昨日乗船した網地島ラインよりも高速です。出島には2つの港がありこの船はまず寺間港に寄港します。港が近づいてくると出島の小学生による到着のお知らせが校歌をバックに流れます。なかなかいいアナウンスです。寺間から10分少々でもうひとつの港である出島港に到着します。
下船してそのまま左へ折れると大きな局舎の出島簡易局が見えてきます。港から至近にあるこの局は旧特定局で、簡易局になったのが平成3(1991)年です。因みに特定局は昭和13(1938)年の開設と歴史があります。旧特定局の局舎をそのまま使用していると思われます。
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出島簡易郵便局 |
堂々たる局舎の出島簡易郵便局です。受託者のおば様としばし雑談。これから時化る予報だから気をつけてと言われ、江島への船はすぐ欠航するから、とも言われました。そういえば宿を出てくる際にも江島に関しては同じ事を言われました。先行きが不安ですが、ここで貯金を済ませ消印を押印していただき局を後にします。江島行きを一瞬躊躇しましたが、あとは野となれ、ということで次の便に乗り込みます。
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江島港 |
出島港を出た船は再度寺間に寄港し、その後江島を目指します。船が高速なせいかかなりの揺れを感じました。外海はすでに波が高い感じですが、そんなことはお構い無しに江島へ到着です。
船着場から少し歩くと左へ舗装している道が伸びていますが、それとは逆の右へ折れ、階段を上がっていきます。しばらく行くと段の途中に江島簡易郵便局が見えてきます。
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江島簡易郵便局 |
江島簡易郵便局も前述の出島簡易郵便局と同様、元特定局でした。簡易局になったのは平成6(1994)年のことです。なお、特定局時代は江ノ島郵便局と表記されていました。読みを間違えないための配慮でしょうか。開局は明治40年と出島局より古いです。局内へ入ると懐かしい沢田研二の歌が流れていました。受託者は元気なおば様で、テキパキと貯金処理をしていただき、消印も押印していただきました。
以上2島の訪問を終え、3年前に訪問していた女川局を含め女川町の局を全て訪問したことになります。後は帰りの船が来てくれることを祈るばかりです。
次の船はPM2:00丁度で、女川港をPM1:10に出ます。そこで、女川を出る30分前に船が出るか電話にて確認、船は無事出るということで安堵感が漂います。しかしこのほっとしたのがいけませんでした。出航30分前に各個人名にて荷物が届く旨の同報無線が流れました。ただこれを良く聞いていなかったのか、ここで船着場が変わる旨アナウンスが流れていたのを聞き逃したようです。そんなことを知らずにのんびりしていると船の出る20分前に一人のおばあちゃんが待合所にやってきました。実はこのおばあちゃんのおかげで九死に一生を得ることになったのですが、このおばあちゃんも間違えてこちらの船着場にやって来ていたのでした。
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もうひとつの船着場と 乗せていただいた車 |
このおばあちゃんがこちらに来るのを見ていたのか、ひとりのおばさんが待合所にやってきて、その時ここに船が来ないことを初めて知ることになりました。この時船到着の15分前で、話によると歩いて15分では実際に船がやってくる船着場には行けないということで絶句しましたが、この教えてくれたおばさんも船着場に向うということ。島内の他の人に車で迎えに来てもらうという事で、この車に何とか乗せていただき(もちろんおばあちゃんも一緒です)、その後何人かを途中で拾い軽のバンに8人乗車。坂を延々上がって下ると、ようやくもうひとつの船着場が見えてきました。船着場変更の理由は干潮時で入船出来ないというものでしたが、知らずにえらい目にあうところでした。なんとか帰りの船に乗り込み江島を後にしました。島民の皆様、本当にありがとうございました。
最後はドタバタしましたが、何とかこの日も予定通りに行程を終了することが出来ました。この後女川局で実逓を差し出した後、石巻線、仙石線を経由し仙台から新幹線にて帰宅いたしました。網地島・田代島訪問の前日に石巻市内の局を訪問しており、充実した3日間の局めぐ旅行となりました。
前日 網地島・田代島訪問記
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