網地島・田代島訪問記
5月に久々の連休が取れることになったので、折角なのでどこか変わったところへ行きたいなと思い、漠然と離島の郵便局訪問計画が浮上してきました。東北地方の郵便局を主に回っているので、東北地方に絞り島を選定。東北地方には山形県に1島と宮城県に6島の離島局があり、今回は宮城県の網地島、田代島、出島、江島をめぐる計画を立てました。その中で1日目に回った網地島郵便局、田代島簡易郵便局の訪問記録です。
平成21(2009)年5月28日(木)
網地島、田代島への渡航は石巻の港からになります。石巻の市街地から少し離れた門脇町というところに船着場があります。今回は石巻駅の付近に宿を取ったため港は少し離れていました。実はこの港の付近にポートインいしのまきという名の宿があったのですが、最近営業を取りやめています。宿からは2Km弱の道のりでしたが、今回は徒歩にて港へ向かいます。
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網地島ライン(株)案内所 |
途中コンビニにて食料を調達しながら25分ほど歩き、港にはAM8:00頃到着。船着場近くに網地島ライン(株)の事務所兼案内所があります。網地島ラインは石巻から田代島、網地島を経由し旧牡鹿町の鮎川へ通ずる航路ですが、私が訪問したこの時期はカーフェリーが検査のため運休しており、通常とは異なるダイヤで運行されていました。船は網地島で石巻へ折り返しを行い、網地島と鮎川の間は別ルートとして小型の船によって連絡されていました。
そんなダイヤを考慮して、今回の計画は
石巻港AM9:00発→網地島(長渡港)AM10:21着
網地島AM11:00発→田代島(仁斗田港)AM11:30着
田代島PM2:46発→石巻港PM3:36着
としました。1日で2島回る事ができます。
運賃ですが、網地島ラインはクーポン券なるものを発売しています。これは石巻港を出てから戻ってくるまでの間、田代島と網地島を何度でも渡ることが出来る7日間有効のお得な乗船券で3,000円で購入することが出来ます。石巻港からひとつの島のみを往復する場合は普通に乗船券を買ったほうが安いですが、2つの島を経由して石巻港に戻ってくる場合は3,000円を超えるためにクーポン券のほうが安くなります。今回はこのクーポン券を購入しました。券は案内所で発売しています。
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網地島 長渡港 |
定刻に石巻港を出航した船は途中田代島の二つの港を経由、網地島に入り網地港を3分ほど送れて出発し長渡(ふたわたし)港に到着しました。それぞれの島には港が2つずつあり、網地島郵便局は長渡港が最寄りとなります。
船着場からはアスファルト舗装された県道が伸びていますが、郵便局に向かうにはそちらより船着場からまっすぐ行ったコンクリート舗装の道を行くほうが近いです。写真の撮影者の方に向かって行く方向です。200mほど行くと右に折れる道がありそこを曲がるとすぐに網地島郵便局が見えてきます。
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網地島郵便局 |
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網地島郵便局旧局舎 |
そんなわけで網地島郵便局に到着です。最初の離島郵便局訪問はこの網地島郵便局となりました。というか、離島自体来た事がなかったので、生まれて初めて来た島が網地島ということになりました。今回訪問した4島の郵便局の中で唯一の(旧)特定局です(昭和9年開設)。比較的新しい局舎の前には大きな島の案内看板が掲げられています。また、旧局舎が現局舎の隣に残っていました(昭和61年に現局舎に移転)。貯金を済ませ、消印を記念に押印してもらいました。なお、この局は風景印は配備されていません。無事、最初の訪問を終え港に戻ります。
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局への案内看板 |
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〒マーク付局舎裏手 |
先ほど乗ってきた船は、本来のダイヤなら鮎川に向けて出航しておりもうこの島にはいないはずなのですが、この時期は通常とは違うダイヤで40分ほど長渡に停泊して折り返すように設定されています。よってそのままこの船に乗り次の田代島を目指すことができます。定刻のAM11:00丁度に出航し、途中網地港に寄港、30分で田代島の仁斗田港に到着。田代島簡易郵便局はここ、仁斗田港が最寄りとなります。港の近くに、開発センターと称する大きな建物があります。その前を通り道なりに歩いていくと、郵便局は左に曲がる旨看板が出ています。左に曲がると〒マークが見えます。
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田代島簡易郵便局 |
田代島簡易郵便局は昭和63(1988)年5月6日の開設で、それ以前は簡易局ではなくて同じ名前の特定局(明治24年開設)でした。局舎は特定局時代の昭和33年から使用しているもので、少々古いですが大変立派なものです。こちらでも貯金を済ませた後、記念にはがきに消印を押印していただきました。
無事2局の訪問を終え、後は帰るのみですが、次の船までは3時間ほど時間があります。食事などをして時間をつぶしていると船が入港して来ました。この船は網地島へ向かう船で、網地島から折り返して来るのを待ちます。船が港に着くとなにやらあわただしくTVカメラを抱えた人が出てきました。何かの撮影かなと思い見ていると、
俳優の辰巳琢郎さんが降りてきました。まさかこんな所で芸能人に会うとは。
網地島から戻ってきた船に乗り、予定通り石巻港に到着。港最寄りの石巻門脇局にて実逓を差し出し、次の宿泊地である女川に向かいます。
翌日 出島・江島訪問記
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