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2005/03/21撮影 |
伊那谷の二大都市は、下伊那の中心である飯田市と上伊那の中心である伊那市になります。その伊那市の中心部に伊那市駅があります。古くは上伊那郡の郡役所が置かれ、三州街道(現国道153号線)、権兵衛街道(国道361号線)などの主要街道が交錯し伊那部宿という名の宿場町としても栄えた上伊那の交通の要衝でもありました。また、市内の高遠(旧上伊那郡高遠町 合併により平成18年3月31日伊那市へ)は古くは高遠城の城下町として栄え、現在城址は公園となり桜の名所でも知られているところで、上伊那の観光スポットのひとつとなっており、伊那市駅はその玄関口としても機能していて、駅前よりバスが連絡しています(約25分)。
飯田線内の要所駅のひとつである伊那市駅は、飯田駅と同等の乗降客数があり駅周辺もタクシー、バスなどの出入りが頻繁で賑やかです。ホームは相対式の2面2線。駅舎は改築が施されていますが、昭和27(1952)年3月に建てられたものです。
開業時は上伊那郡伊那町で、駅名も伊那町として開業しました。伊那町は昭和29(1954)年4月1日に周囲の西箕輪村、手良村(てらむら)、美篶村(みすずむら)、富県村(とみがたむら)、東春近村(ひがしはるちかむら)の5村との合併により伊那市として市制を施行しています。また、その年の11月には駅名も伊那市に改称されています。
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