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2004/05/06撮影 |
平木田駅を出た列車はすぐに村上市に入ります。平成20年4月1日に合併により村上市となりましたが、合併前は岩船郡荒川町。この坂町駅は旧荒川町唯一の駅で、町の中心部付近に位置していました。開業時の住所は岩船郡保内村(ほうないむら)で、開業当時よりの駅名坂町は行政区名ではなく地籍から名づけられたものです。この駅からは米沢に通ずる米坂線が分岐。ターミナル駅が行政区名を名乗っていないばかりではなく、単なる大字である駅名が一部路線名にまで採用されているというユニークな駅です。
駅ホームは島式の2面4線を備え、優等列車の停車駅にもなっています。かつては蒸気機関車などを留置する機関区などが併設されていた大規模な構内をしていて賑やかな駅でしたが、現在は規模も縮小され構内の側線などの線路もだいぶ撤去されています。そのかつての駅の大きさを示すように建っている鉄筋コンクリート造2階建ての駅舎が目を引きます。この駅舎は昭和38(1963)年建築の駅舎で、羽越本線内では歴史の古い非木造の駅舎です。
開業時の保内村は昭和29(1954)年12月1日に金屋村と合併、荒川町として町制を施行しました。平成20(2008)年4月1日に村上市を中心として近隣の2町2村が合併、荒川町は消滅し村上市となり現在にいたります。
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