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2004/04/21撮影 |
この駅は旧碓井郡松井田町に所属していましたが、その市街地は駅より少し離れており、駅から少し下ってきて碓氷川を越えたあたり、距離にして約1kmちょっとの位置に街が開けています。駅はもともとこの市街地近辺にあったのですが、当時スイッチバック駅だった松井田駅は、信越本線の複線化に伴い、スイッチバック解消のため勾配の緩やかな現在の地点に移動しました。昭和37(1962)年3月15日のことで、もとの駅は現在の位置より1.5km西側、現在の西松井田駅から更に西へ300mのところに位置していました。
駅ホームは相対式の2面2線で、出入口よりも低い切り通し部分にあり、ホームから上がると跨線橋の終端が駅舎となっている変わった構造をしています。なお、駅舎内から妙義山が見えますが、複線化に伴う駅移転時に、妙義山の眺めがいい位置に駅舎を建てるように、当時の高崎鉄道管理局よりお達しがあったそうです。
移転前の駅開業時の住所は碓井郡新堀村。新堀村は明治22(1889)年4月1日に町村制施行の際、松井田村との合併により松井田町として町制を施行しました。その後駅が移転してからも長らく松井田町の駅でしたが、平成18(2006)年3月18日、安中市との合併により安中市となり、歴史の古い行政区としての松井田町の名は、郡名の碓井郡とともに地図上より消え去りました。
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