|
2005/07/30撮影 |
糸魚川の市街地、糸魚川駅からはわずか5.1Kmのところにある頸城大野駅ですが、駅周辺は市街地というには程遠く田園地帯が一帯に広がっています。ただし、沿線にはぽつぽつと住宅が見え始め、市街地に徐々に近づいていくのを実感させます。
駅は行き違い不可の1面1線の構造をしています。国鉄合理化初期の昭和47(1972)年に早々と無人化していますが、その当時からある木造駅舎が健在です。駅のホームには花壇が作られており多くの植物が花を咲かせていて、駅舎内も大変綺麗なのが印象的で、地元民の駅への強い愛着が感じられます。
駅開業時の住所は西頸城郡大野村。駅名は村名によるものです。大野と付く駅名はJRだけでも結構ありますが、この駅は旧国名ではなく地域名で郡名にもなっている頸城を冠しています。新潟県内でも頸城が頭についている駅名はこの駅のみです。因みに、旧国名を付けた越後大野という名前の駅は、頸城大野駅開業1年半前の昭和8(1933)年4月1日に開業した新潟交通内にありました。この事も頸城と名乗った一因であると思われます。なお、新潟交通は平成11(1999)年4月5日に廃止されています。大野村は昭和29(1954)年6月1日に糸魚川町などと合併、糸魚川市として市制を施行しています。
|