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2005/07/30撮影 |
信濃森上を出た電車はやがて白馬村を離れ長野県最後の村、小谷村(おたりむら)に入ります。村に入ってすぐのところに白馬大池駅があります。駅の西方2Kmほどのところから、栂池高原(つがいけこうげん)スキー場の敷地が広がっています。白馬大池駅はその栂池スキー場へのアクセス駅として機能しており、スキーの季節には賑わいを見せます。駅前からバスが連絡していて約10分で行くことができます。
駅のホームは1面1線の交換不可駅で小さな駅ですが、それに反して非常に大きな鉄筋コンクリート造の駅舎があります。この駅舎は昭和42(1967)年12月20日に、それまで信濃森上までだった電化区間が南小谷まで伸びたと時を同じく落成しており、白馬駅よりも古い駅舎で、木造駅舎が多かった線内では異質の立派な駅舎でした。しかし、大糸線CTC化により昭和58(1983)年、無人駅と化しました。無人化後も簡易委託による業務が行われたこともあったのですが、現在は純粋な無人駅になっています。
栂池高原の更に西、新潟との県境付近に標高2,456mの乗鞍岳が聳えますが、その頂上付近に火山堰止湖である白馬大池があり、駅名は村名などによらず比較的著名なこの湖の名前が採用されています。スキーの季節だけではなく、乗鞍岳への登山やハイキングなどにも駅は利用されています。開業時の住所は北安曇郡南小谷村。南小谷村は昭和33(1958)年合併により小谷村に変わっています。
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