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2004/03/31撮影 |
『輝かなっかたみどりの宝石』
旅客用本線2本、貨車用支線4本、90mの旅客ホームに125mの貨物用ホーム。貨物扱いのなくなった吾妻線で、現在全く使われていない設備がこの羽根尾駅構内に残っています。吾妻線が昭和46(1971)年に延伸した際に、この羽根尾駅は吾妻貨物線の拠点駅となるはずでした。
お隣の嬬恋村(つまごいむら)といえばキャベツの生産地として有名で、そのキャベツを運ぶ貨物列車の拠点となるべく、この羽根尾駅開業時の設備投資は並々ならぬものがあったといいますが、紆余曲折あり、結局トラック輸送とコスト面でそれほど大差ないことがわかり、トラックの利便性の良さからも貨物でのキャベツ輸送は衰退。その拠点としてはほとんど機能することなく終わってしまいました。それでも貨物車の留置などの用途に使われましたが、吾妻線の貨物輸送は昭和57(1982)年3月に終了。この駅のホームからだだっ広い構内を眺めていると、哀愁さえ漂います。
ホームは築堤上にあり、写真の入り口よりホームへの階段を上がる仕様になっています。また、反対側は貨物の敷地が広がっているばかりで、入り口はありません。行違い設備を持つ島式のホームには立派な上屋(屋根)まであります。
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