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2004/04/21撮影 |
『小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ』
廃止された信越本線(現しなの鉄道)の駅の中でも上田駅とならび主要都市の中心駅であった小諸駅ですが、北陸新幹線はこの駅を停車駅には選びませんでした。かつて武田信玄築城の小諸城を有し、その城下町として栄えた小諸市。その小諸市の中心部にある小諸駅は信越本線、小海線を有するターミナル駅でしたが、信越本線が第3セクター化され、新たに新幹線停車駅となった上田や軽井沢と比すると駅前もややさびしい感じがします。廃止された信越本線内では軽井沢や上田を凌ぐ駅構内の広さを誇っていました。
駅のホームは3面5線を有します。当然同一構内からしなの鉄道が発着するわけですが、3セク化以前と同じく駅舎に近い1、2、3番線がしなの鉄道のホームで、4、5番線が小海線の発着するホームになります。なお、この駅はしなの鉄道の管理下にあり、JRは業務を委託する形態を採っています。駅舎に書かれた駅名の横にはしなの鉄道の社章が掲げられています。駅の西側には小諸城址、懐古園の敷地が広がります。中には、博物館や動物園、遊園地などの施設があり、小諸ゆかりの島崎藤村の記念館もあります。冒頭の『小諸なる~』の詩はよく知られており、曲が付けられ歌にもなっています。
駅開業時は北佐久郡小諸町。昭和29(1954)年4月1日に同郡の三岡村、南大井村、北大井村、大里村、川辺村の1町5村の合併により小諸市として市制を施行しています。
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