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2003/08/18撮影 |
『汽笛一聲新橋を はや我汽車は離れたり 愛宕の山に入りのこる 月を旅路の友として』 御存知『鉄道唱歌』の第一集東海道の1番の歌詞です。この鉄道唱歌が出版されたのが明治33(1900)年。この新橋駅の開業日は下表の通り明治42年で矛盾しています。この鉄道唱歌に歌われた新橋駅はここではなく、ここから南東へ500mほどの所にあった汐留(しおどめ)駅【貨物駅】のことです。この汐留駅は明治5(1872)年10月15日に日本の鉄道が旅客営業を開始したとされる日の新橋駅であり、日本鉄道発祥の地でありました。その新橋駅も現在の東京駅が開業した日に貨物専用駅となり汐留と改称され、同じ日に烏森駅が新橋駅と改称されて現在に至っています。なお、汐留駅は貨物衰退の波に勝てず、昭和61(1986)年11月1日で廃止されています。跡地には旧新橋駅の駅舎が復元され公開されています(平成15(2003)年4月10日より)。
駅より徒歩15分、海沿いに大名庭園の浜離宮恩賜庭園の敷地が広がります。その東側は東京の台所、東京都中央卸売市場築地市場があります。
余談ですが、上記の旧新橋開業の年である明治5年は太陰暦(旧暦)を用いていました。何故かこの年のみでこれ以降は太陽暦(西暦)が使われています。因みに旧暦での開業日は明治5年9月13日です。
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