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2004/06/02撮影 |
下野宮駅を出た列車は、やがて県境を越えて福島県に入ってきます。福島県最初の駅がここ、矢祭山駅です。矢祭山は駅北に聳える標高327mの山で、駅名はこの山の名に由来するものです。矢祭山の周辺に広がる矢祭山公園は春はつつじや桜の名所として知られ、また秋には山々の紅葉が見られ、観光客も多く、駅周辺には土産物屋などが点在しています。
駅のホームは片面使用の1面1線で、行違い不可の構造をしています。ピンク色の丸太を組み合わせた独特の形の駅舎がありますが、出札窓口はカーテンで閉ざされており現在は無人駅になっています。この駅は昭和7(1932)年4月2日に仮乗降場として開業、仮乗降場から仮停車場に変更された昭和12(1937)年3月27日がこの駅の開業日になっています。なお、仮の取れた停車場となったのは昭和14年11月15日になります。
駅開業時は東白川郡高城村の所属でした。この周辺を含む高城村の一部分は昭和30(1955)年3月31日に隣接する豊里村との合併により矢祭村として村制を施行しています。矢祭村は昭和38(1963)年に町制を施行、現在に至ります。
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